日本では、まだまだ認知度の低く、耳慣れない方も多い「ペットシッター」という仕事。
動物愛護の面において先進国であるアメリカなどの欧米諸国では、両親に代わって子供の世話をするベビーシッターと同様に、ペットの世話を請け負うという職業が市民権を得つつあります。
ペットシッターの大きな特徴としては、従来のペットホテルなどとは異なり、自宅に訪問して普段の環境を変えることなく動物たちの世話をするという点が挙げられます。
環境の変化に伴うストレスの影響が甚大である動物たちにとって、これは大きな利点です。
特に、小動物の種類や個々の性格によっては、移動や外泊によるストレスが原因で病気を招いたり、大きくは命に関わる可能性も。
しかし、ペットシッターに頼めば住み慣れた自宅での生活ペースを崩すこともなく、ストレスも最小限に抑えることができますし、プロのシッティング(世話)の訓練を受けたシッターならではのケアも行き届きます。
下手に他人に気を遣いながら頼むよりも、プロに頼めば条件や要望も提示しやすいし、何より安心して任せることが可能です。
遅ればせながら日本でも、核家族化や共働きの増加などによってその需要は確実に高まっており、職業として志望する人々も増えつつあります。
「いろんなペットの世話ができる」と聞くと、動物好きにはたまらなく魅力的にも聞こえますが、実際にはトラブルなども起こりやすく、命を預かるという点においても、非常に責任の重い仕事です。
主な業務内容としては、エサやり、散歩、遊び相手、トイレの始末、水槽の水換え、入院中の世話、通院など。
大抵は時間給での報酬となり、希望に応じた回数と時間内で世話をし、多くの場合は時間給換算での報酬となります。
オーナーによって、または動物の種類や状況によっても要求される内容は変わってきます。
また、動物たちも生き物ですから、予測不能な異変も起こらないとは限りません。
その都度、適切な世話を行える判断力と臨機応変な対応が求められます。
ペットと一口に言っても、犬や猫など、おなじみの動物ばかりではありません。
現代では、流通の発達に伴ってかなり多様な種類のペットの世話を頼まれる可能性もあり、広い知識や経験も必要とされる職業です。
当然ながら、選り好みは禁物。
今後はペットたちの地位向上が進むとともに、さらに多岐にわたるペットサービスの需要の高まりも予測されます。
職業としてのペットシッターが普及、定着してゆく中で、より質の高いサービスを提供できる業者を目指したいものです。