動物から人へ、人から動物へと感染する病原体によって引き起こされる病気や症状のことを「人畜共通感染症」といいます。
余り耳慣れないようですが、実は、世界中で見ると実に200種以上もの種類が存在します。
病原体となるのは微生物や寄生虫など様々ですが、ペットに病気を移してしまったり、逆にペットから感染したりというのも普段はあまり想像が及びにくいものです。
ペットの絶対数から見れば発生率が多いというわけではありませんが、ペットブームの影響もあり、発生数はわずかながらも増加しています。
もちろん動物を飼わない、触らないなどといった極端な予防は必要ありません。
ただ、こういう感染症も起こりうるのだという認識と、感染症についてのある程度の知識を持っておくことで、殆どの場合は予防することができます。
ペットの周囲、トイレ、餌周りなどは、できるだけ清潔な状態を保ちましょう。
鳥かごは、汚れが付着しやすいので、時々熱湯や日光で消毒するのが理想的。
散歩中の犬の排泄物や、猫のトイレなどの始末はすぐに行い、定期的なブラッシングやシャンプーなどで身体も清潔に。
水浴びの好きな鳥には、毎日清潔な水を用意しましょう。
種類に限らず、エサや水の新鮮さに留意すること。
動物の食品の衛生管理に無頓着になってはいませんか?
エサ用のお皿なども、食べ残したものを放置していると、動物の健康によくありません。
また寄生虫などの原因になる生肉も与えないようにしましょう。
少し気をつけるだけで、感染症の発生の可能性はずっと低くなります。
普段からの予防と、動物の体調変化に気を配ってあげれば、感染症以外の病気予防にも有効です。
特に環境が変わったばかりの飼い始めの時期や幼獣、ヒナなどは要注意。
日々のチェックで、小さな命を責任持って守ってあげましょう。
例えば、動物にこれといった症状はなくても、咬まれたり引っかかれて傷ができたときには傷口を流水、石鹸などできれいに洗い、消毒液で消毒します。
必要に応じて、医師の診察を受けるようにしましょう。
なお、動物に咬まれたり、自分のペットが誰かを傷つけたりした場合には保健所に事故被害(発生)届の提出が義務付けられています。
ペットとの安全な共生のために、犬などは必ず繋ぐ、囲いの中で飼うなど、普段から万全の管理を。
過信、過保護が事故に繋がるケースもあります。
予防接種などに関しても、しっかり把握して相互の健康管理に努めましょう。